The World Wide Web Consortium

18日付けでTimed Text Markup Language (TTML) 1.0がW3Cリコメンデーションとして公開された。TTMLはテキストデータに対してタイミングとレイアウトの双方を指定するためのマークアップ言語。代表的な用途としては動画に対する字幕データを記述するといったシーンがある。

英語をネイティブとしない言語圏のユーザにとって、動画で配信されるニュースやチュートリアルから情報を取り出すのは、英語のテキストで配信される情報よりも困難であることが多い。発音にも聞き取りやすさや聞き取り難さがある。こうしたユーザにとっては、英語であっても字幕としてテキスト情報が表示されるかどうかは、情報を得られるかどうかを左右することにもつながる。

動画に対して自動的に字幕データの生成を提供するサービスはYouTubeがすでに公開している。Google翻訳を併用すれば、高い品質は望めないにしても、断片的にせよ動画から日本語で情報が得られるようになる。TTML 1.0がW3Cリコメンデーションとして公開されたことで、こうした字幕データを互換性のある形式で流通させることが可能になり、サードパーティ製のアプリケーションやサービスを含めたこれまで以上の活用が期待できる。