日本アイ・ビー・エムは11月8日、ストリームコンピューティングによってビジネス分析と意思決定を支援する製品の最新版「IBM InfoSphere Streams V1.2.1」を発表した。同製品は大規模なクラスター環境でも低コストを実現する新たな価格体系が採用されている。
ストリームコンピューティングとは、Big Data(ビッグ・データ:巨大なデータ)と呼ばれる何百何千ものデータ・ストリームをリアルタイムに処理する技術。同製品はこのストリームコンピューティングによって、刻々と変化する複数の情報を並行して瞬時かつ複合的に分析し、企業における意思決定を支援する。
同製品は最大125ノードまでハードウェアを拡張できるが、従来の価格体系はコア数で課金するため、規模が大きくなればなるほど、価格が上がってしまい、より使いやすい価格体系が求められていた。
そのため同製品では、コア数が増すごとにボリューム・ディスカウントが適用される価格体系「リソース・バリュー・ユニット(Resource Value Unit)」が採用されている。同価格体系を適用すると、従来の価格体系と比較して、複数のサーバを16コアで利用する場合は約12%、128コアで利用する場合は約47%安く利用できる。
同製品の価格は、サーバを128コアで利用した場合、ユーザー数無制限で4億2,408万円(税抜)となっている。