Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

これまでベータ版が提供されてきたGoogle Chrome Frameから安定版が公開された。初期のGoogle Chrome Frameと比較して実行速度の向上と安定性の改善が実現しているという。Windows 7およびVistaでは起動速度が3倍以上になったほか、ほかのプラグインとの競合がより改善されていると説明されている。

Google Chrome FrameはIE6、IE7、IE8向けのアドオン。レンダリングにChromeのコンポーネントを利用することで、IEを使いながらもChromeの提供する最新の機能が利用できる。対応の困難さなどからIE6のサポートを打ち切るサイトや、IE6やIE7、IE8ではサポートしていないHTML5/CSS3の機能を使うサイトが増えている。Google Chrome Frameを使うとIEを使いながら、そうしたサイトに対応できるようになる。

IE6でHTML5Testを閲覧した結果

IE6にGoogle Chrome Frame安定版をインストールしてからHTML5Testを閲覧した結果

Google Chrome Frameがインストールされているかどうかは、ツール/アドオンの管理でチェックできるほか、アドレスバーにgcf:about:versionと入力して表示されるページからも確認できる。

ツール/アドオンの管理から、Google Chrome Frameがインストールされていることを確認

アドレスバーにgcf:about:versionと入力してGoogle Chrome Frameのインストールを確認

gcf:プレフィックスによるGoogle Chrome Frameの利用を可能にするためのレジストリ設定の追加

Google Chrome FrameはmetaタグまたはHTTPヘッダに所定の指定がある場合に自動的に動作する仕組みになっている。強制的にGoogle Chrome Frameを起動するにはURLの先頭にgcf:を指定すればいい。たとえばHTML5Testの例なら、gcf:http://html5test.com/でGoogle Chrome Frameを使った描画が実施されるようになる。ただしこの機能はデフォルトでは無効化されている。利用するにはHKEY_CURRENT_USER\Software\Google\ChromeFrameを作成し、そこに新たにDWARD値でAllowUnsafeURLs=1を追加する必要がある。