サイボウズは7月27日、中堅・大企業向けのグループウェア製品の最新版「サイボウズ ガルーン 3」(以下、「ガルーン 3」)を発表。8月30日から提供を開始する。

サイボウズ 代表取締役社長 青野慶久氏

最新版における主なポイントの1つは「国際化への対応」とされており、メニューなどの表示言語について、日本語と英語、中国語の3ヵ国語の切り替えが可能となっている。

2つ目のポイントは価格体系の変更。従来は高額となっていたオプション(付加機能)の価格を無料とし、競合製品に対する価格競争力を強化している。「ガルーン 2」の場合、ガルーン本体(800万円/1000ユーザー)に加え、ワークフローや携帯端末への対応、全文検索といったオプションを加えると合計で2100万円の導入費用がかかることになっていたのが、最新版ではガルーン本体の価格のみでこれらの機能+マルチレポートや連携API、英語や中国語への対応といった新機能が使えるようになる。

従来は有償とされていたオプションが無償となった

競合製品との比較表

マルチレポートは、会議などの関連事項と文書との連携を容易にする機能で、情報共有やPDCAサイクルがスムーズになるとされている。連携APIは、「ガルーン 3」の機能と他のシステムとの連携を可能にするものだ。

日本の「ゴールデンウィーク」や中国の「国慶節」、ベトナムの「テト」など、国や地域によって異なる休日の違いや時差に対応する機能については今回のバージョンでは実装されておらず、同社 青野社長は「2011年、2012年に予定されているバージョンアップにて対応する」と説明した。

なお、ガルーンの導入社数は2009年末時点で2000社に達しているという。

ガルーン製品の今後のロードマップ