PDAなど、古くからのガジェットユーザーなら「Palm」というキーワードに大きな愛着を持っていることだろう。そのPalmの名称を冠した「PalmPad」という商標を米Hewlett-Packard (以下、HP)が申請したことが話題になっている。その製品の概要は不明だが、HPが最近Palmを買収したこと、そしてwebOSベースのタブレットを開発していることを合わせれば、自ずと答えは導かれるだろう。

HPの登録を申請した「PalmPad」の商標は、米特許商標局(United States Patent and Trademark Office:USPTO)のWebサイトで確認できる。ターゲットはコンピュータ、ハードウェア、ソフトウェア、周辺機器、モバイル、PDA、電子ノートなど、おおよそタブレットとして認識できるエリアをカバーしており、「HP slate」の名称で開発されていた製品がPalm買収を機に「PalmPad」としてリリースされる可能性が高いと言える。

また、HPがリリースを予定しているタブレット型製品について、最近同社が公開した文章群を基に、PCWorldがさらなる追加情報を紹介している。以前のレポートにもあるように、HPはwebOS以外のOS (AndroidとWindows 7)を搭載したタブレット製品計画をキャンセルしたと言われているが、現在HPのサイトにはHP Slate 500という製品名がリストアップされており、8.9インチスクリーンを搭載したWindows 7 Premium搭載タブレットと紹介されている。

また、HP Slate 500はEnergy Star認定を受けており、ここではWindows 7を搭載した1.6GHz駆動の製品だとリストに掲載されている。これはクロック周波数から見ても、Atomプロセッサ(Zシリーズ)と考えられ、前述のwebOSを搭載した製品とは別ラインで開発が進んでいる可能性がある。

いずれにせよ、第3四半期中にこれら新製品に関する何らかのアナウンスが行われる可能性は高く、ユーザーとしては非常に楽しみなところだ。