ユニクロを運営するファーストリテイリングは7月13日、バングラデシュ人民共和国において、貧困などの社会的課題を解決するソーシャルビジネスの立ち上げを行うため、9月をめどに新たに100%子会社を設立することを発表した。3年後までに1,500名の雇用創出を目指す。

新会社の社名は「UNIQLO Social Business Bangladesh 」で、資本金は60万USドル。設立の目的は、服の企画、生産、販売を通じて、バングラデシュにおける社会的課題(貧困、衛生、教育など)を解決することだ。

同社は新会社を通じて、バングラデシュ人民共和国のGRAMEEN BankグループのGrameen Healthcare Trustと合弁会社を設立する。

合弁会社の社名は「GRAMEEN UNIQLO 」で、資本金は10万USドル。出資比率は、UNIQLO Social Business Bangladeshが99%、Grameen Healthcare Trustが1%となる。

合弁会社では、品質を保持しながらも貧困層に購入可能な価格設定で衣料を企画・生産・販売するとともに、雇用を生み出すことでバングラデシュの人々の生活改善をサポートする。

具体的には、GRAMEEN Bankグループの800万人にわたる債務者のネットワークを用いて、貧困層の職業訓練に取り組んで、対面による服の販売職に就く機会を提供する。初年度は250名の雇用創出を目指し、3年後には1,500名まで増やす構えだ。