モリサワは、モリサワフォントと組版エンジンを利用した電子書籍アプリの制作を可能にする電子書籍ソリューション「MCBook(エムシーブック)」を7月20日にリリースすると発表した。
同ソリューションは、MC-B2やAdobe InDesignで作成された組版データを有効活用することにより、簡単かつ低コストで電子書籍アプリを制作できるだけでなく、ユーザーの初期導入費用を抑えた提供方法を用意しているのが特徴。
MCBookは、電子書籍コンテンツ変換ソフト「MCBook Maker (エムシーブックメーカー)」、iPhoneアプリ生成ソフト「MCBook iPhone Builder(エムシーブックアイフォンビルダ)」、校正支援ソフト「MCBook Shot(エムシーブックショット)」から構成されており、MCBookで作成できるiPhoneアプリは、電子書籍コンテンツとそれを表示するための「MCBookビューア」が一体化されている。
なお、MCBookの利用にあたっては、モリサワとの契約が必要となり、年間使用量とロイヤリティの支払いが必要となる。
MCBook Maker、MCBook iPhone Builder、MCBook Shot、MCBookビューアの使用ができる年間使用料が、1ライセンス/1年間で5万400円。また、MCBookで作成されたiPhoneアプリの売上を3カ月毎に集計して同社に報告し、iPhoneアプリの販売価格に応じたロイヤリティを支払う必要がある。
今後は、iPadやAndroid端末にもソリューションを展開していくほか、ビューアの新機能や幅広いモリサワフォントのラインナップからMCBookのバンドルフォントを追加していくとのこと。
MCBookの詳細はモリサワのWebサイトより。