NECは7日、インターネット上の違法アップロード動画を瞬時に自動検出できる映像識別技術を開発したことを発表した。オリジナルの指紋情報(ビデオシグネチャ)と照合することで、データが改変されたコピー動画や短いシーンでも高精度に検出できるという。
ビデオシグネチャを利用した映像識別技術によって、映像コンテンツの権利者や配信サービス事業者は事前にオリジナル映像を登録しておくことで、その違法コピー動画のアップロード行為に対する効率的かつ高精度な監視が可能になる。国際標準機関のテストでは平均96%の高識別率を実証、2秒程度の短いシーンでも検出可能としている。同技術は動画識別方法に関する国際標準規格「MPEG-7 Video signature Tools」として規格化される予定。
NECは同技術を5月12日より東京ビッグサイトで開催される「第13回 組み込みシステム開発技術展」に出展する。