MacRuby is a version of Ruby 1.9, ported to run directly on top of Mac OS X core technologies such as the Objective-C common runtime and garbage collector, the CoreFoundation framework and the LLVM compiler infrastructure.

MacRubyの最新版となるMacRuby 0.6が公開された。MacRubyはRuby 1.9に対応したRubyプラットフォーム。Mac OS Xのコア技術であるObjective-Cランタイムおよびガベージコレクタ、CoreFoundationフレームワーク、LLVMなどを使って開発されており、Mac OS Xの性能を発揮しやすいという特徴がある。MacRuby 0.6の主な新機能は次のとおり。

  • RubySpecsテスト85%に到達
  • Cocoa開発の安定化の実現
  • 新しいHashクラスの導入
  • 新しいStringクラスの導入
  • スレッドセーフになった新しいRegexpクラスの導入
  • MRI Cエクステンションの改善(Nokogiri、SQLite3、PostgreSQLエクステンションの動作)
  • GCDバイティングの改善
  • コンパイル時および実行時におけるデバッグ機能の導入

提供されているパッケージはIntelアーキテクチャで動作するMac OS X Snow Leopardのみがサポートされている。Mac OS X Leopardを使っている場合にはソースコードからビルドして利用する必要があると説明されている。RubySpecsテストの結果は85%とまだ低いが、0.5のときよりも改善されており、徐々に互換性を高めている。