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UbuntuリリースチームのSteve Langasek氏は4月8日(英国時間)、4月末リリース予定のUbuntu次期バージョン「Ubuntu 10.04 LTS(開発コード"Lucid Lynx")」のベータ第2版を公開したことを発表した。派生バージョンのKubuntu、Xubuntu、Edubuntu、Ubuntu Studio、Mythbuntuも同時にアップグレードされている。デスクトップ版およびネットブック版は今までにない起動の高速性を実現、またサーバ版はクラウド対応の大幅な強化が図られている。
Ubuntu 10.04 LTS Beta 2での主な特徴は以下の通り。
- デフォルトデスクトップ環境にGNOME 2.30を採用
- FirefoxのデフォルトサーチエンジンをGoogleに戻す
- Linuxカーネルは2.6.32.9をベースにした2.6.32-16.25
- Kubuntuのデスクトップ環境はKDE SC 4.4.2
- 起動高速化のためHALを削除
- Active Directory認証を可能にするLikewise Openがバージョン5.4に
- NVIDIAハードウェア用のデフォルトドライバにOSSのNouveau(プロプライエタリのドライバもサポート)
- TwitterやFacebookにMeMenuからダイレクトに接続できるソーシャルスタート機能
- 共有ファイルシステム「Ubuntu One」の同期機能が強化、iPhoneとも同期が可能に
- Ubuntu One Music Storeから購入できる曲数が大幅増
- UEC(Ubuntu Enterprise Cloud)のインストーラが大幅に改良、複数のトポロジをサポート
その他、使用されている主なソフトウェアのバージョンは以下の通り
- XFCE 4.6.1
- OpenOffice.org 3.2.0
- X.Org server 1.7.5
- Apache 2.2
- PostgreSQL 8.4
- PHP 5.3.1
- LTSP 5.2
- GCC 4.4.3
- eglibc 2.11
- Python 2.6.5
GNOME 2.30の採用と、急にデフォルトサーチエンジンの方針を変更し、Yahoo!からGoogleに戻したほかは、順調に正式版に向かって作業が進められているようだ。今後は4月22日にリリース候補版を出したのち、4月29日に正式版をリリースする予定となっている。
(イラスト ナバタメカズタカ)