シトリックス・システムズ・ジャパンは4月1日、WAN最適化装置「Citrix Branch Repeater」(旧称「Citrix WANScaler」)の機能を仮想サーバ上で実現する仮想アプライアンス「Citrix Branch Repeater VPX」を発表し、同日より認定パートナーを通じて提供を開始した。

同仮想アプライアンスは、仮想サーバ上でアプリケーションの負荷分散・最適化などを実現する「Citrix NetScaler VPX」と、SSL-VPNアクセスゲートウェイ機能を実現する「Citrix Access Gateway VPX」の2つを合わせた3つの製品による包括的なVPXソリューションの1つとして位置付けられており、「Citrix NetScaler VPX」は2009年秋から、「Citrix Access Gateway VPX」は2010年2月から先行して提供されている。

これらの3つの製品によるソリューションの特徴は以下の通り。

  • 柔軟な導入
    ネットワークインフラへの変更を最小限に抑えながら、データセンターや支社・支店などの拠点に柔軟に導入できる。

  • ハードウェアTCOの削減
    ハードウェアの標準化や省エネ化、省スペース化によるコスト削減効果に加え、支社や支店などの拠点の迅速な立ち上げを実現できる。

  • オンデマンドプロビジョニング
    仮想サーバ上で動作する仮想アプライアンスであるため、機能の実装・解除を柔軟に実施することが可能。これにより機動性や拡張性、パフォーマンス、可用性を向上させることができる。

  • 柔軟な価格モデル
    「Citrix Branch Repeater VPX」は、利用分だけ支払う「Pay-As-You-Grow」モデルが採用されているため、必要に応じて柔軟にパフォーマンス強化を図ることが可能。

なお、同VPXソリューションのシステム要件は以下のようになっている(「Citrix NetScaler VPX」で公表されているシステム要件)。

サーバーソフトウェア XenServer5 Update3以降
CPU Dual Core Server:Intel VTx または AMD-V
メモリ 物理メモリ:2GB(VPX VM用:1GB必須)
ネットワークカード XenServerに対応したもの