東芝は3月1日、住宅用太陽光発電システム事業に参入することを発表した。4月1日から販売を開始する太陽光発電システムは、太陽電池モジュール、パワーコンディショナ、カラー表示器などから構成されている。

今回発表された太陽光発電システムのイメージ

太陽電池モジュールは単結晶型で米サンパワー製。セル変換効率は世界最高水準のの21.5%で、パワーコンディショナと組み合わせることで総合発電効率15.9%を実現する。同モジュールは光学特性や電気特性に優れ、幅広い波長域で電力に変換できるため、光量が少ない朝夕、曇りなど光が弱い時でも効率的な発電が可能。

パワーコンディショナ(左)とカラー表示ユニット(右)

価格は、太陽電池モジュールが14万7,000円、パワーコンディショナは4.0kWのタイプが30万4,500円で5,5kWのタイプが42万円で、カラー表示器は9万9,750円となっている(いずれも税込)。

同事業に関わる人員は当初約30名で進めるが、2012年度には80名規模まで増やす予定。施工業者の教育のため、同社工場内に「住宅用太陽光発電システム施工研修センター」を新設し、2010年度中に約3,000名の研修を行う。

また同社では、住宅用太陽光発電システムはスマートグリッドの中の重要な分散電源の1つと位置づけており、今回の同システムへの参入により、スマートグリッド事業の強化を図るとしている。