新パスツール機能とグルーピング

SVG-edit 2.4ではパスツールが強化されており、多角形オブジェクトを作成したあとで、辺を曲げることが可能になっている。ノードをダブルクリックするとカーブ用のノブが現れるのでそれを操作すればいい。ノードの追加や削除もできるほか、リサイズや回転も可能だ。また2.4ではオブジェクトのグルーピング、グルーピングしたオブジェクトの定形移動も可能になっている。

多角形オブジェクトのパス編集例

オブジェクトのグルーピング例

レイヤ機能

SVG-edit 2.4にはレイヤ機能も追加された。これでさまざまな編集テクニックを使いやすくなったといえる。提供されているレイヤ機能は基本的なもののみだが、作成したオブジェクトを異なるレイヤに移動させる、といったことはできるようになっている。

レイヤー機能の利用例

ズーム機能

SVG-edit 2.4ではズーム機能が追加された。倍率を指定してズームする使い方のほか、オブジェクトを選択して、そのオブジェクトのサイズへズームする機能も提供されている。

ズームの利用例

対象を選択してのズーム

ワイヤフレームモード

作成した画像をワイヤフレームのみで表示する機能もSVG-edit 2.4には追加されている。この機能を使うとオブジェクトがどの位置に配置されているのかを簡単にチェックすることができる。

ワイヤフレームモード

ラスタイメージ取り込み機能

SVG-edit 2.4には画像ファイルを取り込むための機能も追加されている。追加した画像はほかのオブジェクトと同じように移動やリサイズ、回転が可能。

ラスタイメージ取り込み例

まとめ

SVG-editは、JavaScriptで開発したアプリケーションがデスクトップアプリケーション並みの実用性を獲得したこと示す例として興味深い。操作していてデスクトップアプリケーションと違いを覚えることはほとんどない。特にOpera Widgetsを使っている場合、ネイティブアプリケーションそのものではないかと錯覚を覚えるほどだ。

ブラウザで利用するSVGデータを作成する場合、SVG-editは閲覧するアプリケーションであるブラウザそのものの機能を使って作成できるというところが便利である。ブラウザでレンダリングしているため、ほかのグラフィックアプリケーションで作成したSVGデータと違い、少なくともその場で使用しているブラウザでは表示できることがわかる。