日立製作所は2月24日、インメモリデータ処理による性能向上、データベース性能の最適化を支援する新機能をサポートしたデータベース「HiRDB Version 9」を2月25日から販売開始すると発表した。
今回、DBサーバ製品「HiRDB Server」とDBサーバオプション製品「HiRDB Accelerator」でインメモリ処理を新たにサポートしたことで、インターネットオークションシステムなど、商品情報テーブルに対するアクセスが集中するような運用における処理性能が、既存製品に比べて約3倍から約30倍に向上している。
インメモリDBと従来型のディスクDBは併用することができるため、商品情報テーブルなどの短期間に高頻度なアクセスが集中するようなDBのテーブルはメモリ上で処理し、処理履歴情報などのアクセスの頻度が比較的高くないテーブルはディスクDB上で処理するなど、業務やシステム運用に応じて使い分けることが可能だ。
また、ストリームデータ処理の採用により、業務アプリケーションからのDBアクセス情報の収集・分析・可視化までを自動的に行い、性能上のネックとなる兆候を検知する「HiRDB RealTime Monitor」が製品化された。
HiRDB RealTime Monitorは、リアルタイム稼働分析機能で性能上のネックとなる可能性のあるSQLを早期に検知することで、性能問題が顕在化する前のDBチューニングやDBキャッシュの拡張といった事前対処を可能にする。
HiRDBを構成する「HiRDB Server」、「HiRDB Accelerator」、「HiRDB RealTime Monitor」の価格は次のとおりで、出荷はいずれも4月28日から開始される。
製品名 | 概要 | 価格(税込) |
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HiRDB Server | データベースサーバ製品 | 189万円から |
HiRDB Accelerator | メモリDBを融合させたハイブリット構成により処理性能を向上するサーバオプション製品 | 94万5,000円から |
HiRDB RealTime Monitor | データベースの負荷状況をリアルタイムに分析する製品 | 63万円から |