日常生活において誰しもイラっとする瞬間はあるものだが、一人前の大人として怒りの感情のコントロールは必要不可欠だ。そんな"アンガーマネジメント"について、米国のキャリアコンサルタント Penelope Trunk氏が自ら実践しているTipsをブログで紹介している。おもに子どもをもつ人に向けて書かれているが、ビジネスシーンでのふるまいにおいても参考になる。
1. 問題に向き合い、優先して対処すること
怒りの感情をコントロールしなければならない人というのは、たとえば妻の尻に敷かれていてストレスが溜まっている夫などではない。不満を爆発させたがために解雇されたり、子どもが成長し、感情が読めないゆえに自身が嫌われるかもしれない…と憂う人が抱える問題である。
2. 怒りの引き金となるポイントにフォーカスする
ただでさえ忙しい朝は、子どもに手を焼いて癇癪を起こすことが多い。穏やかな朝を過ごすには、早起きをして子供が起きる前に自分の時間をたっぷりかけられるような余裕を。
3. ストレスを抑えるために深呼吸をする
深呼吸は、気分を落ち着かせ、精神を集中するヨガと同様の効果がある。
4. 自戒の能力を向上させるために、定期的な睡眠スケジュールを立てる
早起きのためには早寝は必須。さらに、子どもは自分が寝る1時間半前には寝かしつけておく。
5. 日常とは予測不能であることを受け入れて、それをよしと考える
癇癪を起こさないように毎日準備万端にしていても、当日になって不測の事態というのは起こりうるもの。日常生活というのはそういうものだと認識し、急なトラブルでも前向きに捉えること。
6. フラストレーションのもととなるものを心得ておく
子どもに対して苛立ちをを覚えたときは、それが子どもではなく、世間が親に対して向ける目線に対して動揺しているのだと考える。そして、自分自身に「私は感情のコントロールができている」と言い聞かせて、子どもに対して八つ当たりをしないようにする。
7. 食べ物への思いは抗いがたいと理解する
子どもが食べ散らかしているところを見ると、腹ただしく感じて、お皿を取り上げたくなりがちだが、食べ物に対する欲求はコントロールが難しい。大人であっても、大好物が目の前にあれば、他人の目も気にせずにかぶりつきたくなるはず。子どもであればなおのこと。
8. 切迫した状況においても言葉で言い聞かせる
たとえ状況が緊迫していたとしても、子どもに対しては暴力的な態度ではなく、言葉で言って聞かせるよう努める。
9. 困難な状況のときこそ落ち着いて行動して正しい判断を
思わずカッとなったときには、静かな場所に移動して、まずは気を落ち着け、冷静な判断を。