米MicroStrategyはこのほど、BI製品の最新版「MicroStrategy 9 Release 2」を発表した。同製品はすでに提供が開始されており、高速処理や運用負荷軽減を実現するための機能が強化されている。

同製品では機能強化により、分析速度の向上、ダッシュボードとデータロードの高速化が図られている。

インメモリ テクノロジーが刷新されており、MicroStrategyインメモリ キューブは従来に比べて最大で3倍のデータを保存できるようになり、新しいインメモリ クエリ アルゴリズムは2 倍の速度で回答を提供する。

また、高度なビジュアリゼーション機能が追加され、豊富なデータを含むダイナミック ダッシュボードが大幅に高速化されたほか、データ圧縮アルゴリズムの強化と新しいレンダリング アルゴリズムにより、ダッシュボードのロード時間とダッシュボードのインタラクティビティの高速化が実現されている。

そのほか、同製品では通常のデータ ロード時間枠でメモリにより多くのデータを組み込めるようにするため、インメモリ キューブの作成が強化された。新しいデータ ロードのアルゴリズムを用いると、インメモリ データを以前より30%速くロードし、バッチ時間枠でより多くのデータをメモリにロードですることが可能になる。

一方、運用面の負荷を軽減するための機能も強化されている。新機能であるJump-Start プロジェクトには、既存のデータベースに直接接続できる 30個以上のレポートとダッシュボードがあらかじめ用意されており、新しいBIアプリケーションを即座に利用することができる。

また、新しいGraphical Architect は、新規のBIアプリケーション用のプロジェクトのセットアップをこれまでより8倍速い自動モデル化ヒューリスティックを備えており、数日または数週間かかったBIアプリケーションの作成時間を数時間に短縮する。