NECは15日、ワークステーション「SEGUENTE Express5800/50シリーズ」の新製品として、最新クアッドコアCPUであるXeon X3470を搭載したミドルレンジモデルなど、3製品を製品化、本日より販売活動を開始すると発表した。出荷開始は1月27日。すべての機種で、OSにはWindows7 Professionalを搭載する。

水冷式静音モデル「Express5800/54Cd」

ミドルレンジモデル「Express5800/54Xg」

省スペースモデル「Express5800/53Xf」

新製品は、水冷ユニットを採用した静音設計モデル「Express5800/54Cd」、ミドルレンジでグラフィックス処理に優れたモデル「Express5800/54Xg」、省スペースモデル「Express5800/53Xf」の3機種。各モデルの構成概要、価格は以下の表の通り。

製品名 構成概要 価格
Express5800/54Cd Core i5-670(3.46GHz)、4GBメモリ、250GB HDD、DVDスーパーマルチ、Quadro FX3800、Windows 7 Professional 548,000円(税別)
Core i3-540(3.06GHz)、2GBメモリ、160GB HDD、DVD-ROM、オンボードGPU、Windows 7 Professional 246,000円(税別)
Express5800/54Xg Xeon X3470(2.93GHz)、4GBメモリ、300GB HDD(SAS)、DVDスーパーマルチ、Quadro FX4800、Windows 7 Professional 827,000円(税別)
Core i3-540(3.06GHz)、2GBメモリ、160GB HDD(SATA)、DVD-ROM、Quadro FX 580、Windows 7 Professional 248,000円(税別)
Express5800/53Xf Xeon X3470(2.93GHz)、4GBメモリ、500GB HDD、DVDスーパーマルチ、Quadro FX1800、Windows 7 Professional 488,000円(税別)
Core i3-540(3.06GHz)、2GBメモリ、160GB HDD、DVD-ROM、オンボードGPU、Windows 7 Professional 207,000円(税別)

水冷式静音モデル「Express5800/54Cd」は、CPUにIntel Core i5 670(3.46GHz)を搭載。NECのサーバ等で実績のある水冷技術をベースとした水冷ユニットを採用することにより、動作時35dB以下の静音環境を実現している。3次元CAD等で要求される高性能CPUおよび高速グラフィックスカードは発熱量が多いが、この水冷ユニットにより、作業効率を妨げない静音・低排気な利用環境を提供する。

ミドルレンジモデル「Express5800/54Xg」は、CPUにIntel Xeon X3470(2.93GHz)を搭載。このCPUはメモリコントローラ、PCI ExpressをCPU内に一体化した新アーキテクチャを採用しており、アクセスレイテンシ低減による性能向上と消費電力削減を実現している。また、GPUには高速3Dグラフィックスアクセラレータとして定評のある「NVIDIA Quadro FX 4800」、「NVIDIA Quadro FX 3800」が搭載可能であり、高い処理能力が要求される3D CAD/CG等の用途にも最適なモデルとされている。

省スペースモデル「Express5800/53Xf」は、W136×D376×H335mmの省スペース筐体に、Intel Xeon X3470(2.93GHz)を搭載。最大16GBのメモリや、オンボードRAIDと内蔵ハードディスク2台の組み合わせによるミラーリング構成を可能とするなど、省スペース筐体ながら優れた拡張性・信頼性を確保した。GPUにはミドルレンジの「NVIDIA Quadro FX 1800」、エントリー「NVIDIA Quadro FX 580」などが搭載可能だ。