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これで一通りの作業は完了だ。あとは、サーバに登録したユーザーが利用するだけとなる。もっともシンプルなファイルサーバだが、先ほどまでに解説した要領で、フォルダへアクセスできるユーザーやアクセス権限を設定すれば、専用の個人フォルダやプロジェクト単位で使う共有フォルダなども簡単に追加できる。例えば、経理データを格納する専用フォルダなら、経営層だけがアクセスできるようにユーザーを指定し、経理担当の人には閲覧だけを許可する、などということもできる。

ファイルサーバという敷居の高い存在も、ウィザードで簡単に構築でき、最低限の知識だけで、きめ細かいアクセス設定が行えるのも中小企業の強い味方だ。Windows Server 2008 R2は、「導入しやすさ」という点でも、進化を遂げているのがお分かり頂けたかと思う。

個人フォルダやプロジェクト単位のフォルダも自在に作成できる

許可されていないフォルダへは当然アクセスできない。ファイル操作についても同様なので、これだけの簡単設定だけでもかなりきめ細かい設定が行える

クライアントはネットワークフォルダへ

ファイサーバへのアクセスを容易にする手段として、ファイルサーバにあるよく使う共有フォルダや個人フォルダは「ネットワークドライブ」として活用することが望ましい。アクセスが楽になるので、管理者はぜひこの方法を推奨していただきたい。

ファイルサーバにある共有フォルダや個人フォルダへのショートカットになる「ネットワークドライブ」。エクスプローラーの「ネットワークドライブの割り当て」で、容易なアクセス環境を実現しよう

次回は、ファイルサーバをさらに効率的に運用をするためのさまざまな「ワザ」を紹介していきたい。