NECは、ケーブルテレビ(CATV)ネットワークなどの地域ネットワークを利用して、遠隔医療相談や地域限定VOD(ビデオオンデマンド)サービスなどを実現する、自治体・CATV事業者向け地域情報システムを製品化し、「テレとも」の名称で提供を開始したと発表した。

「テレとも」は、デジタル機器に慣れていない高齢者などを考慮して開発したシステムで、テレビを通じて、地域に根ざした様々なサービスを提供する。

家庭のテレビに接続する専用端末(「テレとも端末」)と自治体・CATV事業者内に設置するWebサーバおよびVODサーバなどから構成され、テレビ電話・Web閲覧・VODの3つの基本サービスを提供する。

巡回医療地区向けのテレビ電話サービスでは、高齢者宅や公民館などに「テレとも端末」を設置し、医師との遠隔医療相談を実現するほか、運動会や夏祭りなどの地元イベント・個人活動のVOD配信サービスなども行う。

また、テレビを使って地元流通関連企業のWeb情報を提供し、Web情報から購入したい品物をテレビ電話で気軽に手配するといったサービスも提供する。

サービス提供のイメージ

提供価格は、7万円(税抜き、設置工事、保守費別途)からで、NECは今後3年間でこのシステムを1万台以上販売する計画だという。