アップルストア銀座で開催された「ADOBE DAY」にて、各製品のデモンストレーションを行うセッションが開催された。「InDesign」の回では、新機能の紹介を交えつつ、各ツールとの連携を活かした制作に関するデモンストレーションが行われた。

表組みの簡単な作成方法

まず紹介された新機能は、多くのユーザーが苦労する「表組み」。標準の表組み機能もあるが、今回採り上げたのはExcelドキュメントを読み込んで配置するというもの。データを読み込み、保存された"スタイル"を適用することで、面倒な表組み作成を非常に効率よく行える。

読み込むシートやセルの範囲、フォーマットなどのオプションを設定でき、文字や段落と同じように、表のスタイルも保存し活用することが可能

「Bridge CS4」を活用した画像配置

次に、「CREATIVE SUITE」に同梱されている「Bridge CS4」を活用して効率的に画像を配置する方法が紹介された。複数の画像をBridgeからまとめて掴み、InDesign上でフレームを描きながら順次配置していくことができる。連続して描くフレームには、サイズや間隔が揃うようガイドが表示され、正確に効率よく作業を行える。

画像を掴んだ状態でフレームを描ながら画像をレイアウト。上下や左右のフレームと位置・サイズが揃うようガイドが表示される

「ライブプリフライト」でしっかり作業内容を確認

「ライブプリフライト」は、テキストのオーバーフローや画像の解像度不足など、作業画面上で気付きにくいミスを警告してくれるという新機能。問題があるとステータスバーに赤信号が表示され、詳細情報や該当箇所をすぐに確認できる。監視する項目も、最大・最小解像度や白のオーバープリント、最小文字サイズなど詳細な設定が可能。これにより、データ上ではわかりにくい問題点の見落とし防止をサポートする。

データの問題点を警告。設定プロファイルの共有も可能だ

Flashとの連携も強化

また、「Flash」との連携が強化され、XFL/SWFへ直接書き出すことが可能となった。これにより、DTP用に制作した冊子のデータを、そのままWebコンテンツとしてデジタルブックの形で活用することができる。

InDesignから直接Flashへ書き出し。ページめくりも可能なデジタルブックに

InDesignは単体でも利用可能だが、パーツを作る「Photoshop」、「Illustrator」や、「Bridge」、「Flash」との連携により一層の実力を発揮する。それらツール群がワンパッケージとなったCS製品の有効性を、より強く実感する事が出来るデモンストレーションだった。