NECは、11月5日と6日の2日間、東京有楽町の東京国際フォーラムにて、「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」を開催している。
このイベントでは、世界同時不況の先も見据え、「明日を創るイノベーション~人と地球にやさしい情報社会を目指して~」をテーマに、NGNとクラウドコンピューティング時代のあるべき企業システムや環境・エネルギー問題、暮らし・企業の安心・安全、情報の見える化とさらなる活用などのソリューション、サービス、プロダクトが紹介されている。
ここでは、注目の展示物を紹介しよう。
日産の電気自動車リーフ
会場には来年後半、日産が販売を開始する予定の電気自動車「LEAF(リーフ)」が展示されている。リーフには、NECが開発したリチウムイオンバッテリーを搭載している。
NECは、2007年、日産との合弁会社AESCを設立。電気自動車の開発・製造を手掛けている。リーフには、セルと呼ばれる薄いリチウムイオンバッテリーを4枚搭載したモジュールを、座席の下や床下に48個搭載。フル充電で160キロメートルの走行が可能になっている。フル充電は、家庭用の200Vのコンセントで8時間で完了、夜間電力を活用した場合の電気料は、1キロメートルあたり1円ほどだという。
また、タイマーセット可能なエアコンや携帯電話が搭載され、センターと通信することにより残りの走行距離や近くの電気スタンドを表示することが可能になっている。
リーフの開発責任者である日産自動車のチーフ・ビークル・エンジニアである門田英稔氏は「一度乗ったら、ガソリン車に戻りたくなるような車を目指している」と語った。