米Googleと米Microsoftは10月21日(現地時間)、それぞれTwitterとの提携合意を発表した。両社は公開設定のTwitterフィードにアクセスできるようになり、リアルタイムでつぶやきのインデックスを作成して検索の対象にできる。Microsoftは、すでにBing内でTwitter BETAというベータサービスを開始している。
つぶやきのリアルタイム検索とはどのようなものか。実際にBingのTwitter BETAを試してみよう。Microsoftによると、検索への統合を通じて、Twitterフィードから重複したつぶやき、スパムやアダルトコンテンツなど不適切なつぶやきが自動的に除外される。また検索結果は常にリフレッシュされるという。
BingのTwitter BETAのトップページには、検索ボックスの下に「Hottest Topics on Twitter (Twitterの人気トピック)」のタグクラウドが広がる。
試しに「Windows 7」と検索してみると、結果ページのトップには「Most recent Tweets about Windows 7 ("Windows 7"に関する最近のつぶやき)」が4つリストされた。この結果は自動的に更新されるので、更新を一時停止する[Pause]ボタンが用意されている。
[See more Tweets about Windows 7]をクリックすると、"Windows 7"に関するつぶやきのフルリストが開く。これらは[Most recent (新しい順)]と[Best match (関連性の高い順)]に並べ替えが可能だ。 |
最近のつぶやきに続いて、検索結果には「Top links shared in Tweets about Windows 7 ("Windows 7"に関して、つぶやきで共有されているトップリンク)」が並ぶ。これは検索キーワードに対して、Twitterで話題になっているWebページを中心にした結果リストだ。たとえばWindows 7を検索した場合、「Windows 7にアップグレードする際に知っておくべき7つのこと」というWIREDの記事がトップ、2番目は「Windows 7 Starterを採用した新Eee PC Seashells」という記事だった。そして各記事のタイトルの下に、これらの記事にリンクを張っているつぶやきがいくつか示される。
つぶやきの検索なのに、結果につぶやきではなく、リンク先のWebページが優先的にリストされては意味がないと思うかもしれない。しかし、Windows 7に関するつぶやきだけが結果にリストされると、大量のとめどないつぶやきの羅列になってしまう。その中から自分にとって価値のある情報を見つけ出すのは至難のわざだ。人々が今、Windows 7の何について盛り上がっているのか、Windows 7の何を話題にしているのか・・・リアルタイム検索エンジンは、すでにいくつか存在するが、つぶやきの中から"今"を浮き彫りする技術がリアルタイム検索のポイントになる。その点でBingの人気トピックのタグクラウドや、Twitterで話題になっているWebページを中心にした結果リストは実用的だ。結果のつぶやきを1つずつ読むことなく、Twitterでの今が伝わってくる。Googleでもつぶやき検索が可能になったら、リアルタイム検索という観点から2つのサービスの利用体験を比較してみたい。
なおMicrosoftは米サンフランシスコで開催中のWeb 2.0 Summitにおいて、リアルタイム検索におけるFacebookとの提携も明らかにした。Facebookユーザーが公開しているステータス・アップデートへのアクセスを実現するという。