米Oracleは10月12日(米国時間)、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市で開催中の年次イベント「Oracle OpenWorld 2009」において、同社が提供する異種アプリケーション統合基盤の最新版「Oracle Application Integration Architecture Release 2.5(以下、Oracle AIA 2.5)」を発表した。新規に10種類の業種共通プロセス統合パック(PIP)と6種類の業種別PIPを追加、複数のアプリケーション/業界にわたるSOA基盤を幅広くサポートすることを狙う。
今回新規に追加された業種共通PIPにより、Oracle製品間(JD Edwords EnterpriseOne、Oracle E-Business Suite、Oracle CRM On Demandなど)のよりスムースな連携が可能になり、また、SAP ERPとのデータ同期やプロセス連動も図られている。これにより、Oracle AIAという共通の基盤上での異種アプリケーション間統合がさらに促進することになる。
また、新たに製造業、公益フィールドワーク、ハイテク/製造、小売財務管理といった業界別のPIPも追加、各業界に特化したサポートを拡張する。
このほか、Oracle AIA 2.5には、1,000以上のエンタープライズサービスと100以上のエンタープライズオブジェクトが含まれており、アプリケーション導入の簡素化や作業時間の短縮などによる迅速なソリューション構築が実現しやすくなっている。
日本での提供時期は現在のところ未定。