携帯電話のテキストメッセージによる励ましが禁煙に効果があるという国際的な研究結果がこのほど発表された。

「Txt2Quit」と呼ばれるこの研究は、ニュージーランドのオークランド大学教授のRobyn Whittaker氏がニュージーランド、イギリス、ノルウェーの2,600人の喫煙者を対象に実施。喫煙者の携帯電話に禁煙を励ますメッセージを毎日配信し続けたほか、彼らが喫煙の衝動に駆られた際には適切な助言を送信するというプログラムを提供した。

その結果、1年以内に禁煙に成功した割合は、プログラムに参加した喫煙者のほうが通常の2倍にのぼったという。また、ノルウェーで行われた実験では、電子メールやWebサイトによるプログラムも行われたが、携帯電話のテキストメッセージのプログラムだけが同様の効果が得られたと報告されている。

実験を行ったRobyn Whittaker氏は「携帯のテキストメッセージによる禁煙プログラムというのは、それを続けるためのリマインダーとなりモチベーションとしても機能している」と説明している。