日立製作所は9月14日、情報システム運用管理のためのハードウェア、ソフトウェアなどのインタフェース標準化活動を行う国際的な業界団体「DMTF」に4月に新設された、オープンクラウドインキュベータ(クラウド標準管理仕様検討部会)のリーダシップボードに選出されたことを発表した。

DMTFは、情報システムの構成要素を統一的に運用・管理するためのインタフェースの標準策定を目的とした業界団体で、参加企業・組織は、全世界から160を超え、延べ4,000人を超える技術者が標準策定のための技術的検討を進めている。

DMTF内部に新設されたオープンクラウドインキュベータは、仮想化技術をベースとしたクラウドコンピューティング環境での 運用効率の向上と相互運用性確保のための標準化活動を加速すべく、正式な標準制定プロセスのインプットとなる技術文書の準備を1年間で完了させることを目的とした組織だ。

同社はDMTFの活動方針を決定する権限を有するボードメンバーとして、2004年4月からDMTF全体の運営に携わってきたが、今回オープンクラウドインキュベータにリーダシップボードとして参画することで、同社のシステム構築やクラウドコンピューティングに関連したノウハウをDMTFのクラウド標準化活動において積極的に提言できる立場となった。