富士通フロンテックの北米子会社である富士通フロンテックノースアメリカは8月3日、8月1日に富士通コンピュータプロダクトオブアメリカの一部事業である、高品質映像の伝送装置や手のひら静脈認証等の先進技術部門の事業移管を受けたことを発表した。

同部門は、富士通グループの最先端技術を北米市場で製品化し、グローバルに展開可能なビジネスを育成する目的で2005年に設立され、手のひら静脈認証システムや株式会社富士通研究所の研究開発成果による映像伝送装置「IP9500」と「10GEthernetスイッチXG」など、米国における新規事業の開拓に取り組んできた。

今年3月、同社と富士通は、富士通グループ内に点在するPOSなどの店舗システム製品、ATMや公営競技向け発売・払戻機などの専用装置、RFIDタグ・リーダライタ、手のひら静脈認証装置などの先端技術を応用した製品の開発・製造をフロントテクノロジー事業として、同社へ集中させていくことを発表した。

同方針に基づき、4月には富士通トランザクションソリューションズが行っていた、北米における流通市場向けシステム製品の開発・調達・製造が富士通フロンテックノースアメリカに移管された。さらに7月1日には、国内における手のひら静脈認証装置、およびRFIDタグ・リーダライタのビジネスも富士通フロンテックに事業移管された。

富士通フロンテックノースアメリカは今後、富士通フロンテックのRFID関連製品やカラー電子ペーパーも製品ラインアップに加え、事業の拡大を図っていきます。今回の事業移管により、富士通フロンテックノースアメリカは2012年度に200億円の売上高を目指す。