仏Alcatel-Lucentは7月16日(現地時間)、業界でも先駆けて100ギガビット・イーサネット(100GbE)のインタフェースに対応したネットワーク製品を発表した。100GbEは40GbEとともに2010年6月を目標に標準化が進められているイーサネットの次世代規格で、現在はドラフトの段階。同社では2009年第4四半期にデモストレーションを行い、商用出荷は標準化の完了する2010年半ば以降となる見込み。

100GbEと40GbEは次世代イーサネット規格「IEEE 802.3ba」の名称でIEEEによって標準化が進められている技術で、100GbEが40km以下の長距離配線、40GbEが10km以下の中距離・構内配線用として使い分けが想定されている。Alcatel-Lucentでは100GbEをエッジルータ用の配線技術と考えており、同社の「7750 Service Router (SR)」と「7450 Ethernet Service Switch (ESS)」の2つのルータ用インタフェースとして100GbE用ポートを提供することで、こうした拠点間接続を実現するのが狙い。インタフェースはラインカードとして提供され、既存のルータにポートを追加するだけで100GbEが利用できる。なおAlcatel-Lucentによれば、100GbE対応には同社のFP2シリコンが用いられているという。