プリウス G"ツーリングセレクション"(オプション装着車)

MM総研は、IT市場の発展に貢献した製品およびサービスを表彰する「MM総研大賞 2009」の表彰式を、東京・白金台のシェラトン都ホテル東京で開催した。6回目となるMM総研大賞2009の「大賞」には、トヨタ自動車の「Prius」が輝き、Priusは、グリーンIT賞も同時に受賞した。

そのほか、次世代ネットワーク製品・サービス部門の家庭向け映像配信サービス分野では、NTTぷららの「ひかりTV」、ユニファイドコミュニケーション製品・サービス分野では、NECの「UNIVERGE Sphericall」、FMCサービス分野では、KDDIの「KDDIビジネスコールダイレクト」がそれぞれ最優秀賞を獲得。

ものづくり優秀賞では、富士通の「防水ケータイ」とNECのホームサーバ・クライアントソリューション「Lui」が選出された。

富士通の「防水ケータイ」F-08A

NECのホームサーバ・クライアントソリューション「Lui」

また、話題賞は、NTTドコモの「iコンシェル」、ナビタイムジャパンの「NAVITIME」、パナソニックの「LUMIX DMC-FX40」、イー・モバイルの「EM モバイルブロードバンド」、NTT コミュニケーションズの「Biz Communicator」、日立ソフトウェアエンジニアリングの「SecureOnline 在宅勤務サービス」、オムロンヘルスケアの「健康達人 Pro」、音力発電の「発電床」がそれぞれ選ばれた。

受賞製品およびサービスは、大賞・グリーンIT賞の同時受賞1、次世代ネットワーク製品・サービス部門賞3、ものづくり優秀賞2、話題賞8の合計14商品となった。

Priusの大賞受賞理由としてMM総研では、「第3世代となる新型プリウスのハイブリッドシステムは、優れたコンピュータ制御(組込ソフト)により電気モーターとガソリンエンジンを、最適な効率で組み合わせ、量産ガソリン乗用車では世界最高の低燃費となる1リットルあたり38kmを実現。

また、IT技術を駆使してエコドライブの持続度やワンポイントアドバイスをナビゲーション画面に表示し、ドライバー自らの燃費向上につながる運転をサポートしている。IT技術による環境への貢献度(グリーンIT分野)について、一般消費者に実施したWebアンケートの結果では、2位以下に大差をつけ圧倒的な支持を獲得。審査委員会でも全14商品中で最高の評価に値すると判断したため、満場一致で大賞に決定した」としている。

トヨタ自動車 トヨタ第2乗用車センター主幹の北村嘉朗氏

トヨタ自動車トヨタ第2乗用車センター主幹の北村嘉朗氏は、「自動車として初めて大賞を受賞したことは光栄である。97年に第1号のPriusを発売以来12年の歴史と、企業の姿勢を支持していただいたものと考えている。エコ運転というと、我慢の運転ということが言われていたが、Priusではエコモードスイッチなどを搭載したことにより、楽しくエコ運転ができるようにしているのが特徴である。ドライバーと車が対話しながら、エコ運転を楽しむ車に仕上がった」と挨拶した。

安田審査委員長から表彰状を受け取るトヨタの北村氏

MM総研の中島洋所長

MM総研の中島洋所長は、「審査委員会のなかでは、迷いがたくさんあり、議論によって逆転したものもあった。今回のMM総研大賞2009を通じて、情報技術、情報通信技術は、地球環境問題に対して、武器として有効であると実感した。今年のMM総研大賞では、地球環境問題を取り上げなくてはならないと考えていた。今後は、当社の調査、研究活動、コンサルティングの対象を、この領域にまで広げたい」とした。