キヤノンは6月5日、デジタルカメラの生産会社である長崎キヤノンの来年4月の操業開始を目指し、本年7月に着工することを決定したと発表した。同社の建設地は長崎県東彼杵郡波佐見町にある波佐見工業団地内。

長崎キヤノンの建設は昨年7月に発表され、当初2009年1月の着工、2009年12月の操業開始を予定していたが、昨秋からの世界同時不況の影響によるデジタルカメラの需要の急激な減速から、着工と操業開始時期が延期となっていた。

コンパクトデジタルカメラとデジタルビデオカメラを主要製品とする大分キヤノン大分事業所

その後、デジタル一眼レフカメラ市場が堅調に推移し、今後も着実な成長が見込まれることを踏まえ、中長期的な視野でデジタルカメラの生産配分を検討した結果、着工開始が決まった。

長崎キヤノンは来春より、大分キヤノンと連携しながら、デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラ双方の重要生産拠点として操業を開始する予定。