ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、ブロケード)は、データセンター向けの10ギガビット・イーサネット トップ・オブ・ラック型スイッチ「Brocade Turbolron 24X」、アプリケーション・デリバリ・コントローラ(ADC)「Brocade Serverlron ADXシリーズ」、 Power over Ethernet Plus(PoE+)対応エッジスイッチ「Brocade Fastlron CXシリーズ」3製品を発表した。価格はすべてオープンプライスで、出荷は2009年第3四半期からOEMメーカを通して販売される。

Brocade Turbolron 24Xは、HPCや仮想化環境のデータセンター向けのスイッチ。1Uサイズの筐体に24ポートの10GbE/1GbE デュアルスピード・ポートを装備している。そのため、既存の1GbEの製品を共存させながら、10GbE環境に移行させることができる。

Brocade Turbolron 24X

電源やファンが冗長化されているほか、宛先のMacアドレスだけを見て送信するカットスルー方式を採用しており、遅延を抑えている。

筐体に最大24個のSFP+のポートを収容でき、ラインレートは最大488Gbpsとなっている。SFP+は消費電力が低く、省電力化にも貢献するという。

また、パケットを解析しネットワークのトラフィックを解析するsFlowを搭載し、ネットワークの見える化を図っている。参考価格は240万円からになっている。

Brocade Turbolron 24Xの製品概要

「Brocade Serverlron ADXシリーズ」は、サービスプロバイダ向けのアプリケーション・デリバリ・コントローラ。これは、データセンター内のロードバランサーとしての役割と、プロバイダ向けのエッジスイッチとしての2つの役割があるという。

Brocade Serverlron ADXシリーズ

この製品は世界有数のISP向けに設計された製品ということで、ボックスタイプ、4スロットのタイプ、12スロットタイプの3製品が」用意され、ボックスタイプのものでもアップグレードすることが可能だという。L4-7の最大スループットは70Gbps、L4コネクションは毎秒160万、1億2000万の最大同時コネクションに対応している。

参考価格は400万円台の後半になっている。

Brocade Serverlron ADXシリーズの製品概要

「Brocade Fastlron CXシリーズ」は、企業のオフィス、学校向けのエッジスイッチ。1ポートあたり最大1Gbpsをサポートしており、1筐体あたり24あるいは48個のポートを実装できる。スタッカブルな設計になっており、最大8個までスタックできる。

Brocade Fastlron CXシリーズ

特徴とては、1ポートあたり25.5Wの電力をデバイスに供給できるPOE+ポートを搭載できるほか、VoIP端末へのVoice VLANやQoSの自動割り当て機能を搭載している点が挙げられる。参考価格は100万円からになっている。

Brocade Fastlron CXシリーズの製品概要