調査会社の米Gartnerは5月20日(米国時間)、2009年第1四半期(1月-3月期)の世界携帯電話の調査報告書を発表した。同期、携帯電話の販売台数は前年同期比8.6%で減少したが、スマートフォンは12.7%増で台数を増やした。メーカー別シェアは、フィンランドNokiaが王座を維持したもののシェア値は減少、米Appleはシェアを倍増させた。

世界的な経済動向を受け、同期の携帯電話出荷台数は2億6,910万台にとどまった。これは、前年同期に比べて8.6%の減少となる。Gartnerによると、同社が2001年に四半期ごとの観測を初めて以来、最大の縮小率という。

メーカー各社は在庫の縮小を強化し、同期、流通チャネルへの販売台数は2億4,400万台程度で、実際の販売台数との差は約2,500万台だった。この数値は、前期(2008年第4四半期)の1,700万台から増加し、過去最大を記録した。Gartnerは、メーカによる在庫削減は今後も続くと予想している。

メーカー別シェアは、9,739万8,200台を販売したNokiaが首位で、シェア値は36.2%。前年同期の39.1%から2.9ポイント減少した。2位以下は、韓国Samsung(シェア19.1%)、韓国LG Electronics(同9.9%)、米Motorola(同6.2%)、英Sony Ericsson(5.4%)の順となった。SamsungとLGはシェア値を増やしたが、MotorolaとSony Ericssonは減少している。

スマートフォン市場のシェアトップのNokiaのスマートフォン「E71」。今月より米国で販売がスタートした

スマートフォンカテゴリは同期、3,640万台を出荷し、市場は前年同期比12.7%で増加した。ハイエンドとミッドレンジの両方でタッチ対応端末が市場を牽引したが、ハイエンドでは、音楽、電子メールなどのアプリケーションとの統合が差別化要因となっていると分析している。

スマートフォン分野のメーカー別シェアは、首位がNokia(シェア41.2%)、2位はカナダResearch In Motion(同19.9%)、3位はApple(10.8%)、4位は台湾HTC(5.4%)、5位は富士通(3.8%)となった。1位のNokiaと富士通以外、シェア値を増やしており、中でもAppleは前年同期の5.3%から倍増となった。

OS別では、「Symbian」が49.3%でほぼ半分を維持、RIMが「Blackberry」で採用するOSが19.9%、「iPhone」が10.8%となった。iPhoneとRIMはここでもシェア値を上げたのに対し、Nokiaが主に採用するSymbianは、56.9%から7.6ポイント減少した。

Gartnerでは、北米や中国では回復の兆しが見られるが、全体としては市場は厳しい状態にあるとし、今後メーカー各社はスマートフォンへのフォーカスを強化し、ユーザーインタフェースやサービスで消費者へのアピールを図るだろうと予測している。