IDC Japanは5月20日、 日本国内における2009年第1四半期(1月から3月)のPC市場出荷速報について発表した。同発表によると、同期の出荷台数は前年同期比9.8%減の378万台となった。ビジネス市場は金融危機の影響を受けて需要が落ち込んで前年同期比19.2%減となったのに対し、家庭市場はミニノートブックの出荷台数は順調だったが既存ポータブルPCの需要が低下したため前年同期比5.3%増にとどまった。
出荷台数で見ると、ビジネス市場の出荷台数は175万台と落ち込み、デスクトップ、ポータブルPCともにマイナス成長となった。一方、家庭市場の出荷台数は169万台で、低価格PCの出荷台数は2008年第4四半期とほぼ同じ42万台保ったが、低価格PCを含めたポータブルPCの出荷台数は前年同期比18.1%増と2008年第1四半期の前年同期比59.7%増から大きく減退した。
ベンダー別に見ると、順位は前期と変わりない。傾向としては、1位のNECが前年同期比23.7%減、2位の富士通が前年同期比16.9%減、デルが前年同期比18.4%減と、トップ3がいずれも大きく出荷台数を落とし、2ケタのマイナス成長となった。一方、4位の東芝は前年同期比0.7%増、5位のヒューレット・パッカードが前年同期比8.4%増と、いずれもプラス成長を維持し、10%を超えるシェアを獲得している。
|
資料 IDC Japan |
