The NetBSD Projectは4月29日(現地時間)、オープンソースのBSD系OS「NetBSD 5.0」を正式公開した。NetBSDとしては13回目のリリースとなる。新バージョンの最大の特徴は、パフォーマンスとマルチプロセッサ/マルチコアシステムにおける拡張性の大幅な向上が実現している点にある。これによりサーバ用途や、科学計算、ソフトウェア開発などの環境においてマルチスレッドアプリケーションをより高速かつ効率的に動作させることが可能になった。

その他のハイライトとしては、

  • ファイルシステム用のメタデータジャーナリング機能"WAPBL"
  • メモリアロケータ"jemalloc"
  • XFree86からX.Orgに
  • 機種非依存の電源管理フレームワーク"PMF"
  • 多くのノートPCでACPIサスペンド/レジュームのサポート
  • UDFファイルシステムにおけるwriteサポート
  • 自動テストフレームワーク"ATF"
  • ユーザランドのアプリケーションからカーネルを実行可能にする"RUMP"
  • i386/amd64の両アーキテクチャにおけるXen 3.3のサポート

などが挙げられる。

i386とamd64のほか、sparc/sparc64/macppc/alphaなど数多くのアーキテクチャに対応している。ダウンロードは各国のミラーサイトなどから行える。