Project Vineは4月28日、日本語Linuxディストリビューション「Vine Linux」の次期メジャーバージョン「Vine Linxu 5.0」の最初のアルファ版(Vine Linux 5 Alpha)を公開した。Vine Linuxは日本語ユーザに使いやすくてコンパクトなLinux環境を提供するRHLベースのディストリビューション。現行バージョンは2007年12月にリリースされた4.2で、久々のメジャーアップデートとなる5.0は2009年夏以降に登場する見込みだ。

Vine Linux 5.0 Alphaに収録されている主なソフトウェアは以下の通り。

  • Linuxカーネル 2.6.27
  • X.Org Server 1.6.1
  • GNOME 2.26
  • GCC 4.1.2
  • glibc 2.8

現状の既知の問題としては

  • ATI Mobiliry Radeon M6においてDRIが有効の場合にXが正常に動かない
  • nvドライバにおいてインストール画面が崩れる

が挙げられており、ベータ版以降で修正される予定だという。また、アルファ版では以下の仕様がある。

  • インストール時にXの解像度およびモニタ設定ができない(xrandrまたはsystem-config-displayを利用)
  • テキストインストールで設定できる項目が少ない
  • リポジトリがVineSeed
  • /etc/skel(ホームのドットファイル)が調整中
  • ネットワークインストールは未提供

なお、対応アーキテクチャは現在i386だけとなっており、ISOインストールイメージはこちらからダウンロードできる。ただし、Vine Linux 5.0 Alphaは開発者向けのテストバージョンで、まだ多くのバグや問題点を含んでいるため、一般のユーザが使用することは推奨されていない。