富士通は4月27日、クラウドサービス基盤「Trusted-Service Platform」を提供開始した。これは、ユーザーが自社でICTシステムを所有、運用管理することなく、必要な時に必要な分だけICTシステムを活用できる環境を提供するというもの。

新サービスは、同社のグリーンデータセンター内に設置した数10万台規模の仮想サーバ群を最適にコントロールし、高信頼なシステム環境を実現する。

Trusted-Service Platformのメニュー構成

提供するサービスとしては、サーバ、ストレージ、OS、ミドルウェアなどのICT資産を仮想的なプールとして提供する「システムプラットフォームサービス」、ユーザーがさまざまな端末を利用してアクセス回線を介し、企業内ネットワークに接続することを支援する「ネットワークサービス」、サーバファーム内のクラウド環境とユーザーの企業内システムにおける情報資産保護、資産評価などの情報セキュリティガバナンスを支援する「セキュリティサービス」、クラウドサービスとして提供するシステムリソースやネットワーク、アプリケーションの稼動・運用状況、システムの消費電力などを可視化する「マネジメントサービス」がある。

そのほか、クラウド環境や企業内で構築・運用するICTシステムのコンサルティングやシステムインテグレーションサービスのほか、グループ企業、パートナー、ISVが開発した共通業務アプリケーション21種の提供を行う。

月額利用料金はシステムプラットフォームサービスが17万5,000円から、セキュリティサービスが25万円からとなっている。