ASP.NET MVCの準備

ASP.NET MVCで開発を進めるための準備は非常に簡単だ。次の2つのプログラムをインストールするだけでよい。

Visual Web Developer 2008であれば無料でインストールが可能であり、Visual Studio 2008(以下、VS 2008)であればProfessional Editionの90日評価版を利用することができる。VS 2008 Professional Editionを使用すれば、ユニットテスト作成機能によるTDDが容易に行えるようになる。ここでは、VS 2008 Professional Editionの評価版を使用している前提で話を進めていくことにする。

上記の2つをインストールした後にVS 2008を起動すると、「ASP.NET MVC Web Application」のテンプレートが選択できるようになる。

VS2008の場合は、「Create Unit Test Project」というダイアログが表示されるので、「Yes,create a unit test project」をクリックし、OKボタンをクリックすれば、ユニットテスト用のプロジェクトも合わせて作成される。

ウィザードが終了すると、いくつかのフォルダとファイルから構成されたプロジェクトが自動的に作成される。ここでいったんF5を押して、Webアプリケーションを実行してみよう。すると、次のような画面が表示される(「デバッグが無効です」というダイアログが表示された場合は、「デバッグを有効にするために~」をクリックし、OKボタンをクリックすればよい)。

ここで、ソリューションエクスプローラから全体のファイル構成を見渡してみると、Controllersフォルダにcsファイルが配置され、Viewsフォルダにaspxファイルが配置されている。これは、aspxファイルとcsファイル(コードビハインド)が対になっていた、従来のASP.NETとは異なった構成だ。このようにControllerとViewが明確に分離されている点が、ASP.NET MVCと従来のASP.NETとの大きな違いである。