日本ヒューレット・パッカードは4月15日、ディスクアレイ製品の最新版「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array(以下、EVA) 6400」「EVA 8400」、SAN環境の仮想化を実現するソリューション「SAN Virtualization Services Platform(以下、SVSP)」、およびEVAをベースとした仮想化ストレージソリューションの導入支援サービス「EVA仮想化推進サービス」を同時に発表した。

これらのうちEVA 6400とEVA 8400は、同社独自のRAIDテクノロジーにより、アレイ単位の仮想化を実現するミッドレンジのファイバチャネルディスクアレイ製品。EVA 6100、EVA 8100の後継にあたる製品で、EVA 6400で最大216個、EVA 8400で最大324個のディスクを搭載することができる。また、旧製品と比較して1TBあたりの単価が28%低下しているほか、新たにSSD(Solid State Disk)をサポートするなどの機能強化がなされている。

価格は以下のとおり。いずれも本日より販売が開始される。

製品名 最小構成価格 同梱内容
HP StorageWorks EVA 6400 784万3500円~ EVA6400コントローラペア、M6412Aディスクエンクロージャー×2、146GB 15Krpm FC HDD×8、Command View EVA 1TB使用権
HP StorageWorks EVA 8400 1737万7500円~ EVA8400コントローラペア、M6412Aディスクエンクロージャー×3、146GB 15Krpm FC HDD×8、Command View EVA 1TB使用権

また、SVSPは複数のストレージで構成されるSAN環境全体を仮想化するストレージソリューション。複数のディスクストレージを集約し、単一の論理ストレージとして管理することが可能で、ストレージ容量の利用率300%アップ、バックアップ時間の80%短縮といった効果が期待できる。

こちらも本日より販売が開始される。価格は以下のとおり。

製品名 最小構成価格 同梱内容
SAN Virtualization Services Platform 975万1350円~ SVSPデータパスモジュール2台、管理サーバー2台、標準ソフトウェア SVSP Volume Manager 5TB分(管理対象のストレージは含まない)

一方、EVA仮想化推進サービスは、「仮想環境最適化ストレージアセスメントサービス」「仮想化環境構築サービス」「データ移行支援サービス」の3つから成る構築支援サービス。ストレージ仮想化によるメリットの分析からはじまり、基本構想の立案、設計、環境構築、本番移行までをトータルにサポートする。分析段階ではストレージ容量の活用度合い、性能、リスクに加えて、人件費も含めた管理コストの視点からも見積もり結果を出すなど、導入効果が具体的に見えるかたちでレポートが作成される。

価格は以下のとおり。いずれもサーバ台数10台~、ストレージ容量3TB~のシステムが対象。こちらも本日よりサービスが開始される。

サービス名 価格 備考
仮想環境最適化ストレージアセスメントサービス 84万円~ ストレージ仮想化によるメリットの分析、基本構想の立案を行う。約2週間程度
仮想化環境構築サービス 420万円~ 設計、環境構築を行う
データ移行支援サービス 204万7500円~ 本番環境への移行、データ移行を行う