太陽光発電システムのリユース事業を手がけるネクストエナジー・アンド・リソースは7日、25年前に製造された中古太陽光発電パネルの販売を開始した。同社に入荷したパネルは1,700枚で住宅約20軒分に相当。全てのパネルの性能を確認した上で一年間の保証を付けるという。販売は同社が運営する太陽光発電リサイクルセンターのWebサイトで順次行うとしている。

同社に入荷した使用済み太陽光発電パネル

今回入荷したパネルは、1980年代に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が研究開発実証実験設備として静岡県浜松市内に設置。1989年に和歌山県白浜町の遊園地「白浜エネルギーランド」に移設され、同年12月から2009年2月まで約20年間運用されていたもの。同ランドの施設改修にともない撤去されることになったという。出力は1枚あたり20W~40W。同社では約330枚の確認作業を終え、90%以上のパネルが定格出力に対して80%以上の発電性能を得られたとのこと。

白浜エネルギーランドから撤去する前の太陽光発電パネル

同社によれば、撤去された太陽光発電パネルは金属くずとして処分されることが多く、貴重な資源がごみとなっているのが現状。今後も中古パネルを発掘する調査活動を継続したいとしている。