日本アルカテル・ルーセントは3月31日、IPアドレス管理のためのアプライアンス「VitalQIPアプライアンス」を4月1日より発売することを発表した。同製品は、同社が1993年から提供しているIPアドレス管理ツール「VitalQIP」を搭載したもの。

同社の売上比率はキャリア向け事業が7割、エンタープライズ向け事業は1割となっているが、今回発表された製品はエンタープライズを対象としている。

日本アルカテル・ルーセント エンタープライズソリューション事業部 テクニカルコンサルタントマネージャ 大麻剛稔氏

同社のエンタープライズソリューション事業部でテクニカルコンサルタントマネージャを務める大麻剛稔氏は、「システムのIP化が進む今日、IPアドレスの配布、割り当て、管理、分析、追跡を行う"IPアドレスマネジメント"が重要になってきている」と説明した。同氏によると、IPアドレスマネジメントを行うと、人的なミスによって引き起こされるコンフィグレーションの設定ミスやスプレッドシートによるIP管理の手間を排除するという。

VitalQIPは、データベースを実装し核となる「エンタープライズサーバ」、DHCP・DNS機能を提供する「リモートサーバ」、設定、操作を行う「クライアント」から構成される。その主な機能は、「構成管理(IPアドレスの一元管理、操作機能の割り当て)」、「セキュリティ(MACアドレスによる認証、DHCP割り当て時の認証モジュール、DHCPリースのログ管理)」、「サービスの継続性(DHCPのフェールオーバ、サービスの監視、統計情報の表示)」となる。

大麻氏によると、同社のDHCPサーバは高速化を図るために自社開発したものだが、競合製品はDHCPサーバにオープンソースのISC-DHCPが採用されていることが多いため、大規模ネットワークにおいてはパフォーマンスが低下するという。

VitalQIPアプライアンスは、エンタープライズサーバ用モジュール「Enterprice Service Module」(以下、ESM)、リモートサーバ用モジュール「Appliance Management Module」(以下、AMM)、アプライアンス管理ステーション「Appliance Management System」(以下、AMS)から構成される。ツールとの違いは、「アプライアンスはメンテナンスが容易なため、企業の支店など、管理者がいないリモートサイトでも利用できる点」(大麻氏)である。

VitalQIPアプライアンスのアーキテクチャ

同製品は大規模ネットワーク向けの「モデル5000」と中・小規模ネットワーク向けの「モデル1000」の2種類が提供される。モデル5000にはESM5000とAMM5000が、モデル1000にはESM5000とAMM5000とAMS1000が搭載される。

各製品の参考提供価格は、AMS1000が47万円、ESM1000が90万円、AMM1000が71万9,000円、AMM5000が240万円、ESM180万円。最小構成はAMS1000とESM1000が各1台に1000IPアドレスとライセンス料が含まれた構成で、参考提供価格は174万8,000円となる。

QIPアプライアンスのアーキテクチャ(左がモデル1000で右がモデル5000)