Mozilla Weave

Mozilla Labsは30日(米国時間)、Weaveの最新版となるWeave 0.3を公開した。WeaveはFirefoxのブックマーク、履歴、パスワード、設定、カスタマイズデータなどを複数のPCのFirefoxやモバイルデバイスのFennec、そのほかのWebサービスと共有するためのサービス。ソフトウェアとしても提供されるが、MozillaがFirefoxやFennecの利便性を向上するために提供するWebサービスという側面が強い。

Weave 0.3は9カ月前に公開されたWeave 0.2と比較して安定性とパフォーマンスを実現するために作り替えられたバージョンという位置づけ。機能にほとんど変更はなく、サポートブラウザにFennecが追加された点や新しく0.3サーバアーキテクチャがサポートされた点などが紹介されている。

Weaveの最大の課題は動作の安定性とスケーラビリティの高さだ。Mozillaから正式なサービスとして提供されるようになれば、これまでにない規模のアクセスが実施されることになる。そうなったときに高負荷でアクセスできなといった状態ではこのサービスの意味はなくなってしまう。Weave 0.3を試すにはFirefox 3.1 beta 3を使う必要がある。