ホスティングサービスを提供するリンクは、専用サーバ・サービス「at+link」利用者向けオプションとして、Eメールを長期保存する「メールアーカイブサービス」の提供を3月30日より開始することを発表した。

サービス導入の際には同社側でTAPを設置。より多くのメールを保存する際はストレージの追加も可能

メールアーカイブシステムは、送受信されるEメールを保存しておくことで、消失したメールの復旧や情報漏洩時の追跡調査などが可能となるほか、情報漏洩・私用メールの抑止目的でも利用されているもの。情報セキュリティマネジメントシステムの規格であるISO27001取得や、日本版SOX法に関連して、内部統制に取り組む企業から関心が高まっている。

しかし、一般的なメールアーカイブシステムは、コストが高いことや稼働中のネットワークシステムを停止させる必要があることなどから、特に中小企業では導入が進んでいないのが現状だという。今回同社が発表したサービスは、ログイットが開発したソフトウェア「ウチノ BossNEO」を利用したもので、ネットワークの構成変更を行うことなく既存のネットワーク内に設置できることが特徴。

主な機能は、リアルタイム検索、送受信者・件名・本文によるキーワード検索などによる「Eメールの検索機能」。検索結果からはeml形式によるダウンロードも可能。メール送受信件数をサイズ・時間帯・曜日別に表示する「統計レポート機能」や、設定したキーワードを含むメールを管理者に通知する「リアルタイム・アラート機能」などのほか、操作履歴の保存やメールの一括復元などが可能。また、24時間365日の監視・障害対応も行う。

初期費用25万2,000円~、月額利用料4万9,800円~とコストを押さえたほか、より長期・大容量の保存向けのストレージ追加、ファイアゥオールやVPNなどのオプションにも対応している。現在、提供開始を記念して先着30名限定で初期費用が4万2,000円割引きとなるキャンペーンを実施中だ。

同社によると、このサービスを導入しても、メールサーバのパフォーマンスが落ちることはないという。また、メールアカウント数50~100程度の中小企業などを主なターゲットとしているが、それ以上でも対応が可能だとしている。