シマンテックは、2008年の9-10月にかけて、ワールドワイドで1600社を対象に行ったデータセンターに関する調査レポートの結果を公表した。調査は昨年にも行われているが、調査対象が昨年の800社から倍増している、なお、日本では163社から回答を得ている。
この調査では、データセンターにおいてはコスト削減が最大の目標になっており、管理者はコスト削減とユーザーに対するサービスレベルの向上という、相反する2つの問題の対応に苦慮しているという現実が明らかになったという。
具体的に削減したい項目としては、電力、アプリケーションの保守・運用、ITサービスの保証、インフラなどが挙げられ、これらのコストを削減するため、定型業務の自動化、一人のスタッフでより広い業務をカバーさせるための横断的なトレーニング、仮想化によるサーバ統合などに取り組んでいるという。
そして、サーバに関する取り組みとしては、管理ソフトウェアの標準化、仮想化によるサーバ統合が大きな流れになっているという。
仮想化で稼働するアプリケーションでは、Webアプリケーションがトップで、以下データベースアプリケーション、BI・データマイニング・分析と続く。
また、ストレージに関する取り組みでは、仮想化、SRM(Storage Resource Management)、データの重複排除などに取り組む企業が多いという。
そのほか、人員確保が依然として大きな問題となっており、今回の調査では、36%が人員不足と回答し、人員過剰と回答したのは4%のみで、人員確保が依然として深刻な問題であることが明らかになった。