NEC、日本オラクル、アビーム コンサルティングの3社は3月30日、BPM(ビジネスプロセス・マネジメント)分野で協業し、業務コンサルティングからシステム構築・製品サポートまで一貫して支援する新たなソリューションの共同開発・提供で合意したと発表した。

今回の協業により3社は、事前の診断・検証から、綿密なアーキテクチャの策定、BPMシステムとSOA基盤を活用するシステム実装、業務改革の支援、モニタリングのためのKPI(重要業績評価指標)の策定、製品サポートまでの一貫したBPMトータルサービスを提供する。

その手始めとして製造業向けソリューションを提供開始し、以降は他業種へと順次拡大していく予定だ。3社はBPM分野で2年間にSIサービスなどを含め、合計110億円の売上を目指す。

今回の協業により、NECとアビームは、業務改革支援とシステムアーキテクチャ設計/システム開発を共同で実行し、業務コンサルからBPMシステムを活用したシステムの設計/構築、継続的な改善活動までを共同で提供する。

NECとオラクルは、「Oracle BPM」「Oracle SOA Suite」「Oracle BPEL Process Manager」「Oracle Service Bus」など、BPMおよびSOA製品群でのソリューション開発を強化し、最初の取り組みとしてNECグループが持つ設計/開発方法論「SystemDirector Enterprise」のOracle BPM版を開発する。これと「CGAAソリューション Powered by SDE」との組み合わせにより、ユーザー企業はビジネスプロセスの可視化からシステム実装までを標準化でき、継続的な業務改革を自身で実行可能という。

NECとオラクルはさらに、同ソリューションに関するマーケティング/営業活動を共同実施する。

業務改革基盤(BPMシステム)構築支援サービスの開始パターン

BPMトータルサービスとしては、「IT戦略策定サービス」「BPM診断サービス」「業務改革支援サービス」など業務コンサルティングから、BPMシステムおよびSOA基盤の設計/構築、製品サポートまでのメニューを提供。ユーザー企業は、これらの中から課題やニーズに合わせて必要な部分だけを選択できる。

またBPMの本格導入に先立ち、効果の検証などが可能なトライアルメニューを提供する。