動画投稿サイト「ニコニコ動画(ββ)」を運営するニワンゴは25日、民主党の小沢一郎代表の秘書が起訴された西松建設の違法献金事件について、ニコ割アンケートを行った。これによると、小沢代表が24日に代表続投を表明したことについて「代表を辞めるべきだった」と回答した人は58%に上り、ネットユーザーの厳しい見方が浮き彫りとなった。

調査は、公設第一秘書が起訴されたのを受け、小沢氏が記者会見で代表続投を表明した24日夜の数時間後の25日1:00にニコ割アンケートで180秒間実施。5万6,126人から回答を得た。

小沢代表が民主党を続投する表明をしたことに関し、「代表を辞めるべきだった」と回答した人は58%に上った

これによると、24日夜の記者会見で小沢代表が民主党を続投する表明をしたことに関し、「代表を辞めるべきだった」と回答した人が58%、「世論の動向を見て進退を表明すべきだった」が19%、「続投で問題ない」が17%。

秘書が東京地検特捜部に逮捕された直後の3月4日に実施したニコ割アンケートでは、「ただちに代表を辞任すべき」と回答した人が44%だったのに比べると、今回はそれを大幅に上回る6割近くのユーザーが「辞めるべき」と回答したことになり、ネットユーザーの厳しい見方が浮き彫りとなった。

「この事件に関する東京地検特捜部の動き」については、「問題ない」と答えた人が44%、「問題あり」と答えた人が30%。その差は10%で、小沢氏の代表辞任を求めるユーザーが6割を占める一方、3割のユーザーが特捜部のやり方に疑問を持つという結果となった。

「この事件に関する東京地検特捜部の動き」については、「問題ない」と答えた人が44%、「問題あり」と答えた人が30%で、一定程度のユーザーが東京地検の捜査に疑問を抱いていることが分かった

「問題あり」と答えた人に「今後何を求めるか」と尋ねた質問では、「他の議員側も追及すべき」と回答したユーザーが42%、「国策捜査などの疑念に対して説明すべき」が36%、「公式に捜査状況を発表していくべき」が18%で、捜査の公平性を求める意見が多かった。

さらに、検察当局によるマスコミへのリークなどが指摘されている「捜査の公式発表より先行する報道」については、「問題あり」と回答した人が56.6%と5割を超え、「問題ない」の20.2%を大きく上回った。「どちらともいえない」は23.2%だった。

「今回の事件に関わる出来事は総選挙に際してどの政党に有利に働くか」という設問では、「自民党」が50%で最多。次いで「どちらともいえない」26%、「民主党」6%で、今回の事件が自民党に有利な働きをすると見るユーザーが多くを占めた。

一方、今回の事件を受け「首相にもっともふさわしい議員は誰か」と尋ねた質問では、麻生太郎首相と回答した人が38%ともっとも多く、大きく差をあけて舛添要一氏9%、菅直人氏6%。

次いで石原伸晃氏5%、与謝野馨氏4%、小沢一郎氏4%、前原誠司氏4%、岡田克也氏3%、小池百合子氏3%、渡辺喜美氏3%、鳩山由紀夫氏3%と続いた。

今回のアンケートを見ると、ネットユーザーの間で小沢氏の人気が急速に落ち、麻生人気が回復傾向にある一方、東京地検特捜部の捜査に納得できないユーザーも一定程度いることが分かる結果となった。