基礎がなければ成長不可能、しっかりと身につけよう
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『独習JavaScript』(Amazonの紹介ページは
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本書『独習JavaScript』はJavaScriptの歴史から構文・関数の基礎にはじまり、JavaScriptにおけるオブジェクト指向プログラミングやDOM・Ajaxの利用方法、Prototype.jsやFirebugの使い方といった最新の開発環境事情を幅広くカバーした一冊だ。本書の構成は次のとおり(抜粋)。
- はじめに
- 第1章 はじめてのJavaScript
- 第2章 JavaScriptの開発環境
- 第3章 基本的な文法
- 第4章 制御文
- 第5章 ビルトインオブジェクト
- 第6章 関数
- 第7章 オブジェクト指向プログラミング
- 第8章 Webブラウザのオブジェクト
- 第9章 DOM
- 第10章 Ajax
- 第11章 Prototype.js
- 付録A Firebugの使い方
- 付録B Apacheの導入方法
- 付録C 「練習問題」「この章の理解度チェック」解答例
本書は、第2章でFirebugのインストール方法・使い方を学び、それ以降の章ではFirebugを使いながら学習を進めていく構成になっている。この点は大きな特徴の1つだ。
言うまでもないが、Firebugはただの"お手軽JavaScript実行ツール"ではなく、WebデザインやWebアプリケーションの開発現場でも大変定評のあるデバッグツールの1つだ。学習の場だけではなく、実務でもすぐに強力な助っ人になってくれることだろう。
また、練習問題や章末の理解度チェック問題も、Firebugを利用して解く形式になっている。これにより、自分が本当に理解できているかを簡単に確認でき、結果もすぐに目に見える。入門者・初級者にとっては嬉しいところだろう。
解説の進め方でも、初めてプログラミングを行う方への配慮がみられる。扱う技術の性質上、理解の浅い前半でも高度な内容に触れざるをえない場面が出てくるが、基本的に「詳細な内容は理解が深まってくる後ろの章で触れる」というかたちをとっているので、"壁"にぶつかるのを回避しながら読み進めることが可能だ。