Net Applicationsの報告によると2008年11月におけるFirefoxのシェアははじめて20%を突破した。しかしこれはあくまでも世界中の平均値だ。Firefoxのシェアが強い地域ではすでに50%を突破したところがあり、11月には50%を突破した地域に新しくマケドニアとスロベニアが加わったとBlog of Metrics, Firefox Surpassing 50% Market Share in More Regionsが報告している。Blog of MetricsはMozillaチームのひとつで、おもにプロダクトに関する情報収集や計測、分析を担当している。
Blog of Metricsによれば(オリジナルのデータはNet Applicationsから報告されたものだが)、2008年11月におけるFirefoxシェアの高い地域とその割合は次のようになる。
- 57.44% インドネシア
- 53.13% マケドニア
- 51.95% スロベニア
- 49.93% ポーランド
- 49.62% ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 48.05% スロバキア
- 47.18% フィンランド
- 47.08% フィリピン
一部の地域はすごい勢いでシェアを伸ばしたようだ。2008年7月の段階でインドネシアにおけるFirefoxのシェアは7%、スロベニアは4%、スロバキアは5%、フィリピンは13%だった。4ヵ月で一気にシェアが伸びた形だ。Firefoxのシェアが50%を越える地域があらわれることはMozilla Foundation, CEO John Lilly氏がFirefox 3.0の発表でも示唆していた。当初はポーランドとフィンランドあたりが50%を越えるとみられていた。推測とは異なる別の地域が一気にシェアを伸ばしてきたが、大枠予測どおりの動きといえる。