米Sun Microsystemsは21日(米国時間)、「Java SE 6 Update 10」(以下、Java SE 6u10)をリリースしたと発表した。今回のリリースでは、パフォーマンスと操作性の向上が大きな特徴として謳われている。

新版で追加された主な機能は次のとおり。

  • Java Quick Starter: Javaアプリケーションやアプレットの起動時間を大幅に短縮するコンポーネント
  • Javaカーネル: 最小のJRE(Java Runtime Environment)コンポーネント群によって構成されたカーネル。Javaの起動・実行の高速化を目的としたもので、初回インストール時には従来のJERに代わり、こちらが導入される。JREコンポーネントの追加が必要になった場合には、その都度ダウンロードされる
  • 次世代Javaプラグイン: Webブラウザ上で実行されているJavaアプリケーションやアプレットをデスクトップにドラッグ&ドロップするだけでウィジェットとして利用できるようになるプラグイン
  • Java Deployment Toolkit: JavaアプレットやJava Web Startプログラムを実行する際に、PC上に適正なバージョンのJREがインストールされているかを確認するコンポーネント
  • Nimbus: 斬新でモダンなルック&フィールを実現するグラフィック・コンポーネント

加えて、WindowsにおけるJavaのグラフィックス・パイプラインを刷新。Direct3Dの利用範疇を広げ、Windows上でのSwingアプリケーションのランタイム性能を向上させている。

Java SE 6u10はJava.comよりダウンロードできる。