米Sun Microsystemsと富士通は10月13日(米国時間)、ミッドレンジ向けサーバの新製品「SPARC Enterprise T5440」を発表した。プロセッサにUltraSPARC T2を採用した4Uサイズのラックマウントサーバで、単位システムあたり32コア(4プロセッサを搭載)、CMT(Chip Multi-Threading)技術をサポートすることで最大256スレッドの並列動作が可能になる。電力効率が高いだけでなく、パフォーマンスや信頼性の面でもミッドレンジ市場の要求をカバーできる製品になっている。

Sunによれば、Solaris 10が動作するT5440において、SAPやOracleなどのアプリケーションをテストする7つのパフォーマンスベンチマークで世界記録を樹立したという。ライバル製品との価格性能比も高く、大規模OLTPのようなデータベース処理、CRMやERPといったアプリケーションの利用においても4Uシステム1つでミッドレンジ市場に必要な処理を賄うことが可能だと説明する。

同日より提供が開始され、Sunまたは富士通、パートナー企業を通しての購入が可能となる。スタート価格は4万4995ドルからで、同製品に関していくつかのプロモーション提供が予定されている。

SPARC Enterprise T5440