NTTドコモは、各種金融商品の申込受付業務、保守点検などの作業報告業務、アンケート業務などを行う法人企業向けに、Bluetooth対応の携帯電話とデジタルペンを用いて、各種申込書などに記入された情報をFOMAパケット通信で即時にサーバへ送信できるASPサービス「MobilePenサービス」を9月1日から開始すると発表した。

「MobilePenサービス」は、専用紙にデジタルペンで記入した内容が、Bluetoothを利用して携帯電話に送られ、そのままiアプリでサーバに送られる。データの確認や修正もiアプリで行う。

利用イメージ

紙の郵送やFAX送信をすることなく、遠隔にある事務所などからパソコンで記入内容を確認することができ、ペーパーレス化により受付完了までの作業時間を短縮、業務効率化を実現できる。

「MobilePenサービス」専用デジタルペンは、スウェーデンのアノト社の技術を用いており、同社が開発した微細のドットが印刷された専用紙にペンで文字を書くと、ペンに内蔵されたカメラがドットを読み取り、ペンの軌道をデータ化することができるという。デジタルペンには、カメラ、筆圧センサー、Bluetoothアンテナ、バイブレータなどが搭載されており、筆圧を感じるとカメラが起動、ドットを読み取ることによって手書き情報をデジタルデータ化して記録。ペンに蓄積された情報はBluetooth経由で携帯電話に転送する。

「MobilePenサービス」専用デジタルペン

専用紙には微細なドットが印刷されており、ドットは約0.3mm間隔で格子状に配置されている。このドットパターンによりX、Y座標の位置を判別することが可能だという。