サン・マイクロシステムズは、ITシステムの効率的かつ効果的な統合を実現するSOAのための基盤製品の最新版「Sun Java Composite Application Platform Suite 6(Sun Java CAPS 6)」の日本での販売を開始した。

Sun Java CAPS 6 は、オープンソースを基盤とし、BPM(ビジネス・プロセス管理機能)やESB(Enterprise Service Bus機能)、MDM(マスター・データ管理機能)などを備え、本格的かつ実用的なSOAでの開発・運用環境を実現する。

BPMは、ESB上でWebサービス化したアプリケーションや、それらと外部のWebサービスを組み合わせたビジネス・プロセスをGUIで容易に作成できる。作成したビジネス・プロセスはBPELに変換され、実行環境に配備される。

ESBは、ビジネス・プロセスを実行する際に行われる外部と連携、および内部でのメッセージ交換を担い、そこで必要になるメッセージの変換、ルーティングや仲介などをビジネス・プロセスに従って実行する。なお、Sun Java CAPS 6 のESBは、Javaの標準であるJBIに準拠している。

さらに豊富なアダプタを備え、システム統合で要となる外部システムとの連携において、ERPパッケージやデータベース、Webサービスなど、インターフェース定義があるものに対しては、GUIを使い設定するだけで簡単に実装できる。その一方で、C/C++、VB、COBOLなどのAPIも備えており、メインフレームや独自に開発したシステムとの連携も可能だ。さらに、SWIFTやHL7、UN/EDIFACTなどの国際標準フォーマットに対応するライブラリを利用することにより、短期間でメッセージ変換やビジネス・プロセスの作成が可能となる。

また、今回からの新機能となるMDMによって、これまでアプリケーションシステムごとに保有していたマスターデータに対し、企業や組織全体で統合されたデータの正規化を実現するマスターインデックスを作成することも可能となった。

ライセンス価格は、サブスクリプション型料金体系(サーバ筐体数、CPU、ソケット数無制限)で、従業員1人あたり年間1万3,920円(税別)からとなる。